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T-38 (航空機) : ミニ英和和英辞書
T-38 (航空機)[てぃー38]
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〔語彙分解〕的な部分一致の検索結果は以下の通りです。

航空 : [こうくう]
 【名詞】 1. aviation 2. flying 
航空機 : [こうくうき]
 【名詞】 1. aircraft 
: [そら]
 【名詞】 1. sky 2. the heavens 
: [き, はた]
 (n) loom

T-38 (航空機) : ウィキペディア日本語版
T-38 (航空機)[てぃー38]

T-38アメリカ合衆国ノースロップ社が開発した練習機。愛称はタロン(Talon:猛禽類鉤爪の意)。
練習機ながらアフターバーナーを装備し、超音速を発揮できる。優秀な双発ジェットの高等練習機として知られ、総数1,000機以上が生産された。
== 概要 ==
1950年代後半に入ると、実用ジェット戦闘機の高性能化が進み、練習機として用いられてきたT-33では性能が陳腐化してきた。その頃、ノースロップでは自社資金でN-156計画という西側同盟国向けの軍用機開発計画を進めていた。この計画は軽量戦闘機型のN-156Fと練習機型のN-156Tを開発するものである。練習機型はアメリカ空軍の興味を引くこととなり、1956年にYT-38として開発契約が結ばれた。YT-38の初飛行は1959年3月10日である。なお、戦闘機型も1958年に同盟国供与用のF-5として開発されることになる。
T-38はタンデム複座の機体であり、主翼は低翼配置、インテイクを胴体側面に持つ。軽量小型の機体であり、低廉な価格と安定した飛行性能、高い稼働率と容易な整備性を有する。音速突破も可能であるが、これは亜音速と超音速飛行には隔絶した差があると考えられ、超音速飛行に慣熟するためには特別な訓練が必須であるとされたからである(現在では超音速飛行の練習は実機の複座型を用いれば十分であると考えられ、超音速飛行能力を持つ純練習機は廃れる傾向にある)。このため安全性も考慮された設計になっており、センチュリーシリーズにさえ取り入れられていなかった当時の先進的な操縦システムも導入されていた。また、中高速域での運動性能は現代の戦闘機と比較しても遜色がないため、過去にアメリカ空軍のアグレッサー部隊で使用されたほか、戦闘機導入基礎課程(IFF)で基礎的な戦技の導入教育に使用されている。
部隊配備は1961年から開始され、アメリカ空軍の他、同空軍にパイロットを派遣して訓練を行なっている西ドイツ空軍も使用した(アメリカ国籍マークを付けて、同国内で使用)。しかし輸出は、純粋な練習機にとどまる本機よりも、ドッグファイトもこなせる実用機として使用できる姉妹機・F-5戦闘機の方が圧倒的に多かったため、本機の輸入国はポルトガル台湾韓国T-50が完成するまでのつなぎとしてアメリカ空軍からリース)、トルコに留まった。生産は1972年まで行われ、生産機数は1,187機。また1975年より130機程度が、武装可能なLIFT(戦闘機前段階練習機)型のAT-38Bに改造された。
2001年よりアメリカ空軍は既存のT-38Aを改良したT-38Cの導入を進めている。アビオニクスの改良によりグラスコックピット化された操縦席にはヘッドアップディスプレイも備わり、エンジンのメインモジュールが交換され、機体側の空気取り入れ口も(見た目にはわかりづらいが)改良された。なお、アメリカ空軍は主翼の交換も検討している。
アメリカ航空宇宙局でも、宇宙飛行士の練習機・連絡機として使用されている。これらのT-38はテキサス州ヒューストンのエリントン・フィールドに配備されており、T-38Cの登場以前からアビオニクスが独自に改良され、ウェザーレーダーが装備されるなど、NASA特別仕様となっている。他にも、アメリカでは民間に払い下げられた機体が少数あり、例えばボーイング社ではチェイス機としてT-38を使用している。
アメリカ空軍で行われたT-38を使った模擬格闘戦で、最新鋭のF-22を「撃墜」したことがある。〔F-22神話がまた一つ崩壊、模擬格闘戦演習でT-38がF-22を撃墜 2011年6月10日リンク切れ
なお、姉妹機F-5Aの複座練習機型であるF-5Bは、T-38の機首を流用したため外見が非常に似ているが、固定機関砲がない点を除けばF-5Aと同様の武装が装備できる軽攻撃機兼用型で、エンジンもより強力なものが使用されている。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
ウィキペディアで「T-38 (航空機)」の詳細全文を読む




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